糖尿病は「自己責任」?

朝日新聞デジタルに出ていました。

昨年10月の記者会見で、麻生太郎財務大臣が答えたそうです。

 「『自分で飲み倒して、運動も全然しねえで、糖尿も全然無視している人の医療費を、健康に努力しているオレが払うのはあほらしい、やってられん』と言った先輩がいた。いいこと言うなと思って聞いていた」と他人の発言を引いて、麻生さんは自分の思いを語りました。

ソーシャルメディアでは「自己責任論と弱者排除を振りかざす醜悪体質」などの批判を招いて炎上しました。一方、「正論だし本音」という賛意の声も上がりました。

とのことです。

糖尿病って、生活習慣にだらしない人がなる、というイメージなんでしょうか。

1型糖尿病患者でもある医師の方のブログにこんな表現がありました。

僕が、高校生だった頃、「糖尿病」という名前がすごく嫌だった。
ぐうたらな肥満中年がかかる病気というイメージで、どうしても受け入れられなかった。
2型糖尿病とは一緒にするな!! とさえ思っていた。

以前に僕は患者さんに「糖尿病という名前を嫌だと思うか」と
アンケートを取ったことがあったのだが
若い1型・2型患者さんは80%ほどが嫌だと答えていた一方
60歳代や70歳代の2型糖尿病患者さんでも30%ぐらいが嫌だと答えていた
その理由を聞くと、
「糖尿病のイメージがそのまま自分に当てはまるから嫌だ」
ということでした。みんな同じなんですね。

みんな同じって、何が同じかわかりませんが、一緒にされたくはないです。

糖尿病患者は、
「飲み倒して、運動も全然しねえで、糖尿も全然無視している」人で、「ぐうたらな肥満」というイメージなんでしょうか。

今更ながら、ですが、厄介な病気を抱えたものです。

まあ、「ぐうたら」はその通りなので否定はできませんが。

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