糖質制限3年の変化-体重

糖尿病発覚・糖質制限実施後3年の検査結果の変化を振り返って書いてみます。

今回は体重です。

2型糖尿病と体重には密接な関係があるようです。一般的には糖尿病は肥満の人がなるもの、と理解されているようでもあります。(私は、自分は肥満ではないから糖尿病にはならないだろう、と間違った認識をしていました、、、)

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体重について一般的に言われていること

適正体重

BMI=22が適正体重とされています。(BMI=体重÷(身長×身長)

オーバーウエイトは生活習慣病を引き起こす原因になります。
自分の適正体重を知って、それを維持していくことが健康づくりにはたいせつです。
・・・(中略)
一般的にはBMI値が25を超えると危険信号といわれています。
また、やせすぎ(BMI値が18.5以下)もよくありません。
(日本医師会ホームページより)

糖尿病と体重

日本人を対象に行われた「JPHC研究」によれば、糖尿病のある人の肥満度(BMI)と全死亡・主要死因死亡との関連を調べた結果、糖尿病患者の10年間の死亡率を調べたところ、特に喫煙歴のある男性では、太り過ぎ(BMI 30以上)、やせすぎ(BMI 19未満)のグループで、死亡リスクが増加することが明らかになったとのことです。
(糖尿病ネットワークニュース 20.7.20)

「調査開始時のBMIにより7つのグループ(BMI:14~18.9、19.0~20.9、21.0~22.9、23.0~24.9、25.0~26.9、27.0~29.9、30.0以上)に分けて、BMI 23.0~25未満のグループを基準として、10年間の死亡率を比較した」とのことです。
この調査から体重が死亡率の原因と推論できるものではありません。例えば、調査開始時点で何らかの病気のために痩せていて、その病気が原因で10年間の間に死亡したことによって、BMI19.0未満の死亡率が高かったなどの理由も考えられます。
この調査から言えそうなのは、現時点のBMIと10年間の死亡率は、BMI19.0~29.9の間でほとんど差がないという事のように思います。まあ、BMIの多少の増減は灯明病患者の健康管理上大きな影響はないかもしれない、という事ぐらいしか言えないように思えます。

体重とメタボ

・メタボリックシンドロームでは、内臓脂肪型肥満に焦点を絞り、内臓脂肪が溜まった状態と相関関係があるウエスト(腹囲)径が最も大切な判定基準
・判定基準はウエスト周径が男性では85cm以上、女性では90以上 かつ高血糖(110mg/dl以上)、高中性脂肪血症(150mg/dl以上)、低HDLコレステロール血症(40mg/dl未満)、血圧高値(上が130mmHg以上、下が85mmHg以上)、のうち2つ以上がある場合、メタボと診断される
・メタボを判定し治療する目的は、動脈硬化の進行を抑えて心筋梗塞や脳梗塞を防ぐこと。動脈硬化の進行とより密接に関係しているのは内臓脂肪型肥満ですから、それを見つけるためのウエストサイズが判定として優先される

上記は、日本生活習慣病予防協会のホームページから一部省略して引用しました。

体重と腹囲は、かなりの相関をすると思われますが、糖尿病の合併症予防の点からも体重だけでなく、腹囲のチェックもした方がよいと思われます。

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私の体重と腹囲の推移

糖尿病発覚前

私の身長は、測定時によって181と182の時があるので、181.5cmとして計算しました

体重

・高校生の時のベスト体重は72㎏(BMI21.9)このころはかなりの体育会系(東京6大学の某大学からスポーツ推薦の話がありました)なので、筋肉質だったと思います。
・30歳を超えたころから徐々に体重が増加し、40歳のころ75㎏くらい(BMI22.8)
・糖尿病は悪貨く直前1~2年は77㎏(BMI23.4) 、そのころ瞬間人生最大体重が79㎏(BMI24.0)です。

腹囲

腹囲の記憶はかなりあいまいで、スラックスのウエストの記憶ですが、
・20代から30代前半まで:ウエスト79cm
・30代半ばから:ウエスト82cm
・40代半ばから:ウエスト85cm
健診で指摘されるようになりましたが、お腹周りが年齢と主に少し緩んでワンサイズ大きくなっただけと思っていましたからそれほど気にしていませんでした。
・50代半ば:ウエスト85cmでは苦しくなってきて、種類によっては88cmのサイズを購入し始めた頃に糖尿病発覚
といった具合です。

糖尿病発覚・糖質制限実施後の体重の変化

糖尿病発覚時が 77kg(BMI 23.4)
半年後      71kg(BMI 23.4)
一年後      68kg(BMI 20.6)

以降2年間は横ばいです。

BMIとHbA1の推移をグラフにしてみました。
目盛りは左がBMI、右がHbA1cです。
BMIの基準とされている22を点線で表しました。

グラフにすると、 BMIとHBA1cがきれいに相関しているように見えます。
但しこれは因果関係ではないと思います。因果関係があるとしたら、糖尿病発覚と同時に始めた糖質制限が原因で、BMIとHBA1cが結果であり、私の場合は、BMIとHBA1cの数値の変動具合がたまたま似ていたと考える方が理にかなっていると思います。
BMIとHBA1cは無関係ではなく、多分一定レベルまでは痩せることが内臓脂肪の減少などに影響yして、血糖コントロールをよくする効果はあるとは考えられそうです。

腹囲

糖尿病で受診しているクリニックでの検査に腹囲がないので正確にはわかりませんが、
仕事で使うユニクロのスラックスのウエストは糖尿病発覚直前の88㎝(85㎝でかなりきつくなっていた)のが、現在は79㎝になりました。85㎝以上のものは全て捨てました。
プライベートはバナナリパブリックのジーンズが多いのですが、これはウエスト33インチがきつくなって34インチを買いだしたころに糖尿病が発覚し、現在は30インチがちょうどになっています。これは33インチもブカブカですが捨てずにおいてあります。

糖質制限と摂取カロリーと体重

糖質制限を始めた時は、カロリー摂取不足による失敗を避けようとして、毎食カロリーを計算しカロリー不足にならないように気をつけました。

摂取の目安カロリーは日本医師会の基準を当てはめると私の場合は2300cal(身体活動:低レベル)~2700Kcal(身体活動:ふつうレベル)ほどになりますので、最低2300Kcalの摂取を目標にしました。
最初のころはなかなか大変だった記憶があります。カロリー摂取のために野菜にかけるオリーブオイルを多めにするとか、それでも足りなのでバターをなめるとか、そんなことまでやっていました。
感覚的には、食べても食べても体重が減っていく、というような気がしました。

1年を経過する頃には体重減少もほぼなくなり安定してきたので、体重は気にせず、摂取カロリーも気にしなくなり、糖質量以外は気にしなくなり、普通にお腹いっぱい食事をする日々を少しています。

食事面で糖尿病発覚以前と異なるのは、糖質制限を行っていることに加えて、感触をほとんどしなくなったことです。以前はのべつ幕なしにおやつ(おせんべい、チョコレートなど)をつまんでいました)
結果的に摂取するカロリー量は糖尿病発覚以前より減っていると思われます。

振り返り

糖質制限の実施で体重は約10㎏(12%)減少しています。自分の意識として体重を減らそうと思ったわけではないこともあり、糖尿病対処・血糖コントロールについて、体重はほとんど意識していないのが実情です。

コロナの影響(家にほぼ引きこもっていた)こともあり、最近筋肉量が落ちているので、運動をして筋肉を増やして少し体重も増やせればよいなあとは思っています。ただ、そのために何か特別な行動をしようとまでは思っていません。

最近、2型糖尿病とひとくくりにして論じるのはどうなんだろう、と思うことが多いです。体重にほぼ無関心な私は2型糖尿病患者としては少数派なのかもしれません。

糖質制限を開始すると体重が減少し、数か月で体重が下げ止まるのは、よくある標準的なケースではないかと思っています。

 

 

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