糖質制限と血液検査結果-脂質(中性脂肪、HDL、LDL)

糖尿病が発覚し、糖質制限を中心に対処を始めて1年9か月、あと少しで2年になります。
日頃、血糖値しか気にしていませんが、その他の検査項目について、ここまでのところを整理してみることにしました。
今回は脂質関連です。

項目の意味

中性脂肪

食物からとった栄養が、分解されエネルギー源として体に吸収されます。中性脂肪は、血液中を運ばれ脂肪細胞に蓄積されます。運動をしたり、食事をとれなかったときに脂肪酸とグリセロールに分解されエネルギー源として利用されます。
中性脂肪が多すぎると、皮下脂肪や内臓脂肪として蓄積され、肥満やメタボリックシンドロームの原因となってしまいます。

コレステロール

コレステロールは、人間にとって重要な脂肪です。
細胞膜が細胞内部を保護しながら、細胞外部と物質やエネルギーの出入りをさせる流動性を調節する働きをしています。
脳の情報を体に伝達するためにはコレステロールが不可欠です。
また、コレステロールは、副腎皮質などが合成するステロイドホルモンの原料になったり、脂肪の消化に不可欠な胆汁酸のもとになります。
このように、コレステロールは体にとって非常に重要なものですが、多すぎると問題を生じるようです。

LDLコレステロール

LDLコレステロールは肝臓から全身にコレステロールを運びます。LDLコレステロールは増えすぎると動脈硬化の現認になるので「悪玉コレステロール」とされています。
糖質制限派によれば、糖質制限によるLDLの増加は、問題にはならないとされています。

糖質制限派の清水靖之氏の「糖質過剰」症候群によれば(要約)

小さな高密度LDL(sLDL)は、酸化しやすく、真の「悪玉」である酸化LDLになり、動脈硬化の原因になる
糖質制限によりLDLコレステロールは増加する人がいるが、そのほとんどは大きなふわふわした「善玉」である。
LDLすべてが「悪玉」ではなく、sLDLや酸化LDLが「悪玉」なのである。
コレステロール自体は非常に重要な物質であり、コレステロールが高い方が長生きだという証拠がいくらでもある。

HDLコレステロール

血液中の余分なコレステロールを肝臓に運び、血液中のコレステロールが増加し尚様にする働きがあり「善玉コレステロール」と呼ばれています。

基準値

脂質異常症診断基準(動脈硬化学会)人間ドック学会基準値
中性脂肪≧15030~149
LDL≧14060~119
HDL<4040以上

これら3つのうちの一つでも基準に達しない場合は、脂質異常症となります。

LDLとHDLの比を指標としてみることも行われており、以下の調査研究結果もあります。

LDL/HDC比が2.5を超えると、血管内エコーでのプラーク占拠率が上昇
LDL/HDL比が2.0以下ではプラークの退縮
糖尿病患者では
LDL/HDL比が1.3から動脈硬化が進展

私の推移

まず、中性脂肪です。実線は私の推移、点線は脂質異常症の基準値です。

 

続いて、HDLとLDLです。

糖尿病発覚時に、中性脂肪が基準値ギリギリ(142)でしたが、次の検査時(1か月後)には、77と大幅に下がり、その後は多少のアップダウンはありますが、横ばいか微減傾向です。

LDLは糖尿病発覚時には130で基準内130でしたが、そのごじりじりと上がって160程度をピークに横ばいか、少し減少傾向、但し基準値オーバーです。

HDLは糖尿病発覚時に基準内でしたが、微増傾向です。

糖尿病発覚時に、3指標ともに基準内だったのが、糖質制限での対処後、「悪玉コレステロール」であるLDLの数値が上がって基準を超えています。
しかし、LDL/HDC比は、2.2から1.6に下がっていますし、主治医も特に気にしなくてよいでしょうといているので、今のところあまり気にはしていません。

糖質制限関連の情報を見ていると、中性脂肪がもっと下がっている人が多いようにも思いますが、人それぞれ、なのだろうと思っています。

 

 

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