「グルカゴンの反乱」再び

ここ数日、久しぶりの糖尿病関連情報のネット検索とブログの精読?をしていました。

きっかけは「糖尿病はグルカゴンの反乱だった」を読んだこととと鈴木医師のブログが頻繁に更新されていることを知ったことだったのですが。

グルカゴンについては

Kさん、highbloodglucoseさん、すぱ郎さんなど、今年の最初ころから取り上げていらっしゃったのですね。読み飛ばしていました。

「グルカゴンの反乱」は、アマゾンでは8/28入荷予定だそうです。Kさんやhighbloodglucoseさんが入手して記事にされるのは9月に入ったころになりそうです。

読んでも十分理解できない、基礎知識のない私が持っているのもなんだか申し訳ない気もして、再度読んでみました。

素人の私の理解は、単純化すると3つです。

①グルコガンの過剰分泌糖尿病の原因になる
*インスリン欠乏が原因でないと証明されたということではないように思う

②善玉インクレチン(GLP-1)が、グルコガンの分泌を抑制する
*これは事実で間違いない。ただ、グルコガンの分泌を抑制するのがGLP-1だけとは言えないし、糖尿病患者の血糖コントロールに十分とも言えない

③「脂肪やたんぱくの多い動物性の食品に替えて、難消化性でんぷんや食物繊維を多く含む食事をとり続けることが、腸内細菌を最も健康的な状態に保ち、発酵を高め、短鎖の脂肪酸→インクレチン経路を活性化し、インスリン/グルカゴン比を高めることで、血糖改善につなげることができる方法」(書籍をそのまま引用)
*これは、間違いではないかもしれないが、どの程度効果があるのかは定かでない。かつこれまで見たことにあるような疫学的な研究も引用されていて、推論・仮説の域を出ていないように思う

以前の記事にも書きましたが、③の効果が大きいのなら、PBWFのような低脂肪高炭水化物食で、糖質を多く取って血糖値が上がるはずなのに、血糖コントロールがよくなることの説明になると考えます。

但し、まだその効果の程度までは解明されていないので、PBWFで高血糖のマイナス効果の方が大きい事象も起こりえるのではないかと思います。

さて、私への影響ですが、

今のところ、血糖コントロールはまあまあできている(HbA1c)
その他の検査結果も悪くはない(HDLが少し基準値オーバー以外はまあ問題はない)
現在の糖質制限の食生活は継続可能 (外部要因(入院、天災地変など)がなければ)

なので、「グルカゴンの反乱」は、今のところ『そんなの関係ねー!』にしておきます。

しかし、これからどんどん研究が進んで、糖尿病患者にも有益な治療法が確立してくれることを期待します。(期待できそうな気もします)

『そんなの関係ねー!』は、客観的な思考ではありません。自分が糖質制限を中心に糖尿病に対処してきて、今現在もまあまあ対処できているから、そんなふうに思うわけです。異なる体験、経験をしている人は、また異なる受け止め方をすると思います。

人の体験や経験が異なることによって結論が違う種類のことは、議論して正解が出ることではなく、相互に相手を認め違いを理解し合うアプローチを行う性質のことだと思います。
人によって経験や体験が異なっても「1+1=1」は変わらない、というような唯一の正解がある性質のことは、議論を尽くすことで正誤が明確になり真実・真理に近づくことができるはずです。

糖尿病の原因(人体のメカニズム)やその治療方法は、どちらの性質に近いのでしょう。

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