メトフォルミン服用3日目、まだ効果が出ることは期待しないほうがよいでしょうが、土曜日で家にいることもあり、気にしつつ血糖測定してみました。
朝、起床時
もうちょっとで２桁、いい感じです。
通常で一番低い方ですが、ないこともない数字なので薬の効果とも言い切れません。
さて、1時間後
１１４
何もしないのにあがってしまいました。これはいつもと同じです。
残念ながら、メトフォルミンによる糖新生の抑制効果はなし、と考えられます。
＊私の場合、起床時の血糖値は110前後、起床後1～2時間で125程度に上昇します。
この上昇が肝臓の糖新生だけなのかもはっきりしませんので、メトフォルミンが効くかどうかもそもそも何とも言えないと思ってはいますが。
血糖値の上昇に対してインスリンが反応してくれない（追加分泌が少ない＋インスリン抵抗性あり）ようです。
さて朝食は
ヨーグルト 糖質5g
生野菜＋オリーブオイルのサラダ 糖質3g
ソーセージ
リンゴ一切れ 糖質7g
計糖質は推定15g
1時間値は
１５５
何とも微妙です。
糖質1gあたり血糖値上昇3とするとピークの想定値は 114+15×3=159
なのでほぼ想定通りです。
しかし、朝は通常より上昇が大きいのでもう少し上昇する可能性もあったところです。
まあいずれにせよ、リンゴは私の 血糖コントロール力からすると余計だったかもしれません。
ただ、リンゴなど果物少々での血糖値上昇はその後下がりやすいので（私の測定データからの実感です）まあこの程度ならよいか、という気もします。
2時間値は
１１０
でした。空腹時血糖値のレベルまで下がっています。
昼食前、最近は測定しないのですが久しぶりに測定してみました。
１１８
残念な結果です。１００～１０５程度と思っていましたが。測定誤差か動いていないためかまああまり気にすることもないとは思います。気持ち良い数字ではないですが。
昼食は、
昨夜の鍋の残り（鳥の肉団子、豆腐、野菜）で糖質5g程度
おから蒸しパン1g程度
計推定値6g
1時間値は
１０７
でした。糖質量が少なかったとはいえ食前より下がっています。
血糖測定(機)の誤差か、それともほかにも理由があるのかもしれません。
コメント
はじめまして。
いつも、感心しながら興味深く拝見してます。
メトホルミンは750mg以上飲まないと効果は無いと医師から言われました。
理由を聞いたら、そういうものなんだそうです。
ただ、私は1000mgメトホルミンを飲んでいますが、効果はよくわかりません。
他の方の事例は参考になります。
今後の報告も楽しみにしています。
ちわわさん
はじめまして。
メトホルミンは750mg以上飲まないと効果は無いのですか。
初めて知りました。
その医師の言うことが絶対とも思わないのですが、、、覚えていたら私も次回主治医に聞いてみます。
その前に、記事にして、どなたかに情報提供をお願いしてみることにします。
ちわわ 様；
すべての薬がそうであるように，薬の投与量とその効き方には個人差が大きいと思います．
米国糖尿病学会(ADA)のガイドラインでは，糖尿病の薬物療法にはメトホルミンを第一選択薬(first-line therapy)として用いることとされており，それ以外の薬から開始することは認めていません．
日本では，メトホルミンの投与は『通常，成人にはメトホルミン塩酸塩として1日500mgより開始し』(大日本住友製薬；メトグルコ添付文書）とあるように，500mg/dayが最低投与量です．
よって，ちわわ様の主治医が『750mg以上ないと効果は無い』と言われたのは，おそらくこれまでに治療した自分の患者では，それくらい投与しないと目に見える効果を体感できなかった，と単なる体験からきた意見ではないでしょうか．
たしかにメトホルミンの投与量と血糖値低下効果には，はっきりとした量的依存性がありますが；
Quantifying the Effect of Metformin Treatment and Dose on Glycemic Control
http://care.diabetesjournals.org/content/35/2/446.short
1950年から2010年までのメトホルミン投与試験で，メトホルミンの単独又は追加投与で，HbA1cが0.6-1.12%低下することが示された． 効果は投与量増加と共に増大した．
だからといって 500mg以下で効果がなかったという報告はありません．
下記の報告を見ても分かる通り；
Efficacy of Metformin in Type II Diabetes: Results of a Double-Blind, Placebo-controlled, Dose-Response Trial
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0002934397002544
11週間にわたりメトホルミン 500,1000,1500,2000,2500mg/day各群に投与．すべての投与量で空腹時血糖値，HbA1cの低下がみられ，その程度は用量依存的であった．
“Benefits were observed with as little as 500 mg of metformin; maximal benefits were observed at the upper limits of the recommended daily dosage. ”
『メトホルミンの効果は500mgという少量投与でも確認された． 最良の効果は投与量の上限でみられた』（注：米国での投与量上限は当時から 2,250mg/dayでした）
100kg級の体重が当たり前の米国人でも500mg/dayでも効果が見られたのなら，体格の小さい日本人は500mg/dayから始めて効果不足なら投与量を増やしていくというのは妥当だと思います．
なお，私が2015年1月までに実験した『深夜3時頃にメトホルミンをのんで，起床時の暁効果を抑制する実験』(※)では，250mg錠を1錠だけでした．それでもあの程度には効いていました．
(※)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-3236.html
ありがとうございます。
これは薬を使っている人に有用な情報と思うので、いつものようにそのまま記事にさせていただきます。