メトフォルミンの使用について

しらねのぞるば さんからメトフォルミンの情報をいただきました。
そのコメントも使わせていただいて記事にしてみます。
(例によって、しらねのぞるばさんのコメントは青字です)

私の場合,メトホルミンの暁効果抑制がもっとも顕著だったのは,午前3~4時頃の服用で,のまない場合に比べて 起床時血糖値が平均で約10mg/dl下がりました.ただ,それでもn=10で やっと検出できるくらいでした.これですら血糖値計の誤差に埋もれるかどうかというところですね. もっとも服用時にはとんでもなく高い値がでることはなかったので 短期的効果はあったと思います.

江部先生のブログ 2015年01月03日 (土) の記事に、しらねのぞるばさんのメトホルミンの暁効果抑制“実験”の様子が記事にされています。
参考にさせていただきました。
n=10はデータとして多いとは言えませんが、平均値の下がり方がn=3の私の数字とほぼ同じだったので、ごくわずかの私のデータも私の傾向を表していると思いました。

 

ただ持続的効果となると,やはり時間がかかるのかもしれません.
大日本住友製薬のメトグルコ解説記事を見ると;

空腹時血糖値に明らかな低下効果がみられるのは,服用開始後 2~4週間
HbA1c は6週間後

くらいなので,最大6週間ほど経過を見てから判定すればいいのではないでしょうか.

ありがとうございます。これを目安にしてみます。
現在、一日1回の服用なので、副作用が出ずかつ効果がない場合は、一日2回、それでも効果がなければ服用ストップのつもりです。

なお,メトホルミンの効果は,肥満者と非肥満者では差がないとも報告されています.

非肥満2型糖尿病患者におけるメトホルミンの臨床効果
糖尿病 Vol.52(1)p.1-6 2009

https://www.jstage.jst.go.jp/article/tonyobyo/52/1/52_1_1/_article/-char/ja/

貴重な情報を教えていただきありがとうございます。原著論文で日本語で読めるのはありがたいです。私でも理解が容易です。
この論文で、メトホルミンの臨床効果について、HbA1cの低下の効果は、半年でおおむね0.7から0.8で肥満者も非肥満者も変わらないとされています。
対象者は、2∼3 カ月間食事療法および運動療法で経過をみても血糖コントロール不十分(HbA1C 8% 前後)のために,メトホルミンが
単独で開始になり 1年間以上継続投与されている 275例です。

HbA1c=(平均血糖値+46.7)÷ 28.7

の算式から、HbA1cが0.75低下したとすると、平均血糖値が21下がる効果が期待できるということになります。
ということは、単純に考えれば食後血糖値のピーク値も21下がることが期待できます。(あくまで単純計算です)

私が最初に処方されたDPP4阻害薬は、ピーク時血糖値を20~30程度下げるらしいです。(私の場合、糖質摂取量が少ないためか血糖値低下効果は推定10~20程度でした)

ということは、ピーク時血糖値の低下効果はDPP4阻害薬とメトフォルミンでほぼ同じ、メトフォルミンは空腹時血糖値も下げる、となりますから、DPP4阻害薬よりメトフォルミンの方が第一選択薬としてふさわしいのではないか、と思ったりします。
メトフォルミンは膵臓に負担をかけませんし、加えて安い。

私の場合現在HbA1cが6.0程度ですから、さすがに0.7~0.8の改善は期待できないでしょうが、少しは血糖コントロールの改善効果が期待できるかもしれません。

アメリカでは第一選択薬はメトフォルミンのようです。日本では議論はあるがメトフォルミンは少数派です。
何が最適なのかはわかりません。まして、個人差がありますから自分に何が最適なのかは医師にはわかりません。
薬を使う、使わない、使いう場合に何を使うか、医師と相談するにせよ医師任せでなく自分で官あげたほうが良いのではないでしょうか。もしかしたら薬を変えるだけで血糖コントロールが良くなるかもしれません。

私の場合、今までのところ、自分で考えて当初処方されたDPP4阻害薬はほとんど使用せず、糖質制限と運動で血糖コントロールを行いました。

そして、糖質制限派の医師を受診するようになって血糖コントロールが落ち着いてから、今度はメトフォルミンと頓服としてのSGLT2阻害薬の使用を私から相談(お願い)して処方してもらっています。

正しいかどうかはわかりません。糖尿病の改善するのも薬の副作用も結局私自身のことで、医師が責任を取ってくれることではないので、自分で納得して治療に取り組みたいと思っています。

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