120台の空腹時血糖値を下げる対策と必要性

糖尿病が発覚し糖質制限して半年。空腹時血糖値は糖質制限開始して5日目で132、40日後には126に下がりました。以降全く変化なしです。

何とかしたいので対策を改めて考えてみました。

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120台の空腹時血糖値を下げる対策

糖質制限の継続

対策案の一つ目は、糖質制限(現在の私は15g/食程度)を継続することで、膵臓の負担が減り回復することを期待しる対策です。あたらに何も行わない無策でもあります。

半年間変わらない空腹時血糖値がその後どうなるのか、事例をあまり見かけたことがありません。事例があったら教えてほしいところです。

糖質制限、あるいはカロリー制限と運動で1,2か月で空腹時血糖値が110未満になった人が、その後の継続で100を切っている例はいくつか見ました。

半年間120代半ばの血糖値がどうなるのか、今後の経過を見るしかありませんが、これだけでうまくいくとはあまり思えません。まあ糖質制限は続けますが。

糖質制限の継続+運動

運動はインスリン抵抗性の改善が期待できます。。
膵臓のβ細胞の回復効果があるという研究もあるようです。

運動の血糖コントロールの効果は以下の記事をご覧ください。
糖尿病治療としての運動の効果

これがわかっていながらなかなかやる気にならないのは
(1)どの程度効果があるのかわからない

運動によってどのくらいインスリン抵抗性が改善されるのか、程度を示すデータを見たことがありません。ボディービルダーの様な筋肉をつけたら血糖値が1下がった、ではあまり効果があるとは思えません(そのようなデータがあるわけではありません、念のため)

結局、運動の効果が大きいのは、その人の膵臓の弱り具合ではないか、自分の場合は運動しても効果がないのではないか、という考えが浮かんでしまいます。(その内容は以下の記事にあります。)
糖尿病で血糖コントロールが改善する人と改善しない人の違いは

(2)ずっと続けることができるか
毎日とる食事を糖質制限に変えることに慣れればそれを続けることは大変ではありません。なれるとともにどんどん楽になりますし「美味しく楽しく」も可能です。

運動はどうもそういうわけにいきません。ついついさぼりがちになって継続できません。好きではないから楽しくないのでなかなか続かないのかもしれません。

とはいえやろうとと思えばできる(はずの)ことですから、どのようにやっていくのか工夫してやっていくしかないとは思っています。

HbA1cは6.0でまあまあ、空腹時血糖値が課題という今の状態で考えられる服薬は以下の3つかと思われます。

DPP-4阻害薬

DPP-4阻害薬は日本では最も多く使われているようです。食後に消化管からインスリン分泌を促進するホルモンであるインクレチンが出ます。インクレチンはDPPー4という分解酵素により数分で分解されてしまいます。このDPP-4の働きを阻害することでインクレチンの効果=インスリンの分泌による血糖降下を促すものです。高血糖時にのみインスリン分泌を刺激するので低血糖を起こさず、膵臓を弱めることもないようです。

糖尿病発覚当初DPP-4阻害薬ネシーナを処方されました。3回(3か月間分)処方されて、当初の2週間の後はほとんど飲んでいません。2か月分が余っています。
この薬は、食後の血糖値を20~30くらい下げる効果があるようです。空腹時血糖値にもよい影響があるかもしれません。
3か月前に1週間ほど服用してみましたが食後血糖値には10程度の影響がありましたが、空腹時血糖値には影響がありませんでした。ですから期待薄なのですが、少しは効果があるかもしれません。

まだ、2か月分くらいはあるので、実験的に試してみるか、思案中です。

SGLT2阻害薬

旅行などで糖質が多くなってしまう場合に備えて、頓服的にジャディアンス10mgを2週間分処方してもらい、1回だけ試してみました。
この薬は、過剰なブドウ糖を尿糖を尿糖として排出することで血糖値を下げる薬です。いわば薬による糖質制限です。

効果は DPP-4阻害薬より大きいです。(あくまで私の場合)。
一方で食後高血糖を抑えるというより高血糖のピークのころから血糖値が下がったので、そういう意味では食後高血糖のピークを防ぐ効果は?です。(あくまで私の場合)

使用した感想は以下の記事をご覧ください
SGLT2阻害薬(ジャディアンス10mg)の血糖コントロール効果は?

江部先生のブログでは
内服中止しても、結構尿糖が出続けることがあります。
個人差があるようですが、私の患者さんでは
中止後も数日以上尿糖が出続けた人もいます。
とあります。

私の朝の空腹時血糖値は
服用翌日から、

(効果が持続?⇒)翌日:102 2日後115 3日後:120 4日後:109

(効果がなくなった?⇒)5日後:132 6日後:127 です。

4日間位は効果が継続したのかもしれません。

この効果が継続するのなら5日に一回ジャディアンスを飲む、という方法も取ってもよいかもしれません。

メトフォルミン

この薬は飲んだことはないのですが興味があります。
糖新生を抑える薬なので、空腹時血糖値に効果が期待できる。
江部先生のブログでも糖質制限をしていても空腹時血糖値が下がらない人が服用することですぐに効果が出る場合がある、とありました。

気になるのは副作用です。重度の副作用は少ないようですが、下痢・軟便、おなかの張り、などはかなりの確率で起こるようです。体質によってあう、あわない、があるのかもしれません。

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120台の空腹時血糖値を下げる必要性

「薬いらずの糖尿病治療」なのに

薬を使うことは、ブログのタイトルと矛盾するではないか、と叱られそうです。

薬は基本的に体に負担を強いるもので副作用はありえる、なるべく飲まないほうが良い、というのが私の基本方針です。価値観といってもよいと思います。

しかし、「糖尿病を持ちながら、健康に暮らすこと」が目的ですから、そのために薬を使った方がリスクが少ないなら、薬を使わないことにあまりこだわりすぎないようにもしたいとは思います。

薬を使う副作用のリスク と 薬を使わず空腹寺血糖値が下がらないリスク、どちらが大きいのか、を検討する必要があります。

120台の空腹時血糖値のリスク

食後高血糖や食後血糖値の変動幅の大きさが血管を損傷し合併症のリスクにつながるといわれています。私は食後血糖値のピークを160以下を目標(悪くても180以下)としています。

空腹寺血糖値は110未満を目標にしていますが、110を超えるとリスクがあるのか、どのようなリスクなのかがわかりません。それほどリスクがないなら、現状のまま、薬は使わずに対処を続けたいものです。

120台半ばの空腹時血糖値だと合併症のリスクが高まるのであれば、薬を使ってでも空腹時血糖値を下げたほうが良いんでしょうが、そのあたりの情報がなく判断できません。どなたか情報をお持ちであれば教えてください。

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