新刊-薬に頼らず血糖値を下げる方法-

糖質制限派と思われる新刊の広告が金曜の朝刊に載っていました。

糖質制限の糖尿病治療の本がどんどん増えて、多くの糖尿病患者に気づいてもらいたいので、大変喜ばしいことです。

画像では小さくてわかりづらいかもしれませんが、「日本糖質制限医療推進協会提携医」と記載されています。これもよいことだなあと思います。

糖質制限を推奨される医師の方は増えているし、書籍も増えています。しかし糖質制限による読糖尿治療といえば江部先生、という認識はあまり変わっていないのではないでしょうか。このような個人に依存している状態ではなかなか糖尿病治療としての糖質制限は広まらないと思います。
たとえは悪いかもしれませんがアトキンスダイエットと同じです。

糖尿病治療としての糖質制限が普及するとしたら、個人の医師の名前でなく、日本糖質制限医療推進協会というような組織が世の中に広く認められ、日本中どこでも日本糖質制限医療推進協会の提携医の糖尿病治療が受けられる、という姿が1つのパターンかと思います。もちろん、日本糖尿病学会が糖尿病治療として糖質制限を認めるほうがもっと良いとは思います。

さっそく、アマゾンでレビューを見てみました。
(へそ曲がりな私は、いつも否定的なレビューに注目します)

大前提が「おかしい」と思います。
タイトルに偽りはありません。炭水化物を抜けば血糖値が上がらないのは当たり前です。
血糖値が上がらなければインスリンが不要になるのも当たり前です。
ただそれだけの話です。
糖尿病の本質は「糖質代謝機能の不全」であり、その結果としての「インスリンの枯渇・抵抗性の上昇」であり、その結果としての「高血糖症」です。つまり「高血糖症状」は糖尿病の一つの症状であり、決して本質ではありません。
血糖値にだけ注目して、数値が改善したから糖尿病が改善したと考えるのは大変危険だと愚考いたします

本当にその通りですね。しかし現在の糖尿病治療は、糖代謝機能不全を治すことができず、「高血糖症状」を抑える治療しかしていないのではないでしょうか、しかもそれさえ十分にできないので、10年、20年の長期の罹病期間ではほとんどの患者が合併症を発症しているわけです。
私は糖質制限を極端に信奉することはしないようにしていますが、しかし今のところ血糖コントロールして合併症を防げそうな唯一の手段なので糖質制限しています。

薬・サプリメント の 売れ筋ランキングのランキング一位です。
糖質制限の認知度が上がっていることを示しているような気がします。

さて、どんな内容の本なのでしょうね。

本屋にあれば今後パラパラ見てみたいと思います。「日本糖質制限医療推進協会提携医」ということは江部先生の言っていることとあまり変わらないような気もするので、内容をみずに買おうというほどの意欲は沸いていません。

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