自己血糖測定に必要な器具、価格、機種など(2018.2)

血糖測定器の購入についてまとめてみることにしました。次に何を買おうか検討するためですが、これから自己血糖測定を始める方の参考になるように整理したいと思います。

必要な器具、薬事法の制限

自己血糖測定には、以下の4つをそろえる必要があります。
①測定機本体
②テスター(test strip)：血液を吸い取って試験します。いわばリトマス試験紙のようなものです。
③ランセット：血液を採るための針です：プラスチックの筒の先端に針がついています。
④穿刺器： ランセットを指などの先端に刺すための器具です。

薬事法の規制があり、②テスター(test strip)は薬局でしか購入できません。
また、インスリン治療を行っている人は健康保険の適用になるので医師と相談してください。
糖尿病患者でもインスリン治療を行っていない人は自費での購入となります。
また、すべての薬局で取り扱っているものではないようです。

アマゾンなどでも本体、ランセット、穿刺器は販売していますが、テスターは売っていないので間違えないようにしてください。アマゾンなどで購入した測定器本体に対応したテスターが薬局で購入できないと無駄な投資になりかねません。後で記述するebayでテスターを購入すれば使えますが。

話は脱線しますが、アメリカ、イギリス、韓国など多くの国で規制なく購入できる血糖測定器(テスター)が日本では規制の対象なのでしょうか。薬事日報(薬剤に関連する業界誌と思われますが)のホームぺ－ジによると、「２００５年４月の薬事法改正によって、血糖自己測定器は「高度管理医療機器」に分類され、薬局での販売に当たって責任が重くなった一方、病院内での購入ができなくなったことで、薬局が受け皿となるビジネスチャンスを生み出した。」とあります。さすがに薬局のための規制であるとは思えませんが、糖尿病患者にとっては他国と同様に安価に購入できるようになることを望みます。

数量と金額の目安

一日の測定回数（必要テスター数）

2型糖尿病で血糖値管理を行う場合、テスターは10枚／日くらいは必要になります。特に最初のうちは血糖値管理を行うために、糖質摂取量と血糖値の上がり方、運動による効果、日中の血糖値の変動など自分のパターンを把握することが必要になります。例えば、食前と食後１Hr、２Hr,３Hrの変化を3食測定するすると12枚／日必要です。仮に週休2日で休日だけ測定したとして１００枚／月が必要になります。実際には最初のうちはもっと測定すると思います。また、測定したほうが血糖値管理に有効なデータが得られます。

テスターの金額目安

薬局で購入するとテスターは１００～２００円／枚のようです。（私は購入したことがないので実際には知りません。ネットにも具体的金額は出てこないようです）月１００枚だと１００００円～２００００円／月ですからかなり重い負担になります。また、測定機本体、穿刺器、ランセットで６０００円から１００００円程度初期費用が必要になります。これはアマゾンや楽天で購入した場合です。薬局で購入するとさらに高いのか安いのかはわかりませんが大幅に安いことはないと思われます。

そこで、保険適用以外で自己血糖測定している人は、インターネットの個人輸入業者やebay(アメリカで誕生した世界最大のネットオークション)で購入して費用を抑えているようです。私も現在ebayで購入しています。

2018年2月現在ebayで購入できる血糖測定器の機種と金額

以下の表の赤字がebayでの購入候補です。日本でも販売している機種とほぼ同様(名称が違ったり、機種が新しくなってるものもありますが)を探しました。
＊ACON社は、ebayではなく日本のインターネットサイトから購入できます。特にお勧めしているわけではありませんが私が最初に購入した機種なので記載しています。私の体験や評価はまた改めて記事にします。

＊１：日本のアマゾンでも販売終了商品は中古価格のみとか、在庫限りという表記がありますがそれと同じような表記があったため、機種変更などによる販売終了の可能性があると考えました。
＊２：米国の本体価格はほとんどがキット販売（測定機本体＋穿刺器、おまけにテスター10枚程度）のところ、この機種のみキットが見当たらず、本体のみの価格でした。
＊３：＄２０だと約２０円／枚ですが、ebayで購入するとその倍近い金額になります。これはアメリカから買う場合、個人業者が仕入れに対して（アマゾンから購入する場合も多そうですが一定の利益を上乗せして更に送料がかかるためです。それでも日本の薬局で購入する１／２～１／３程度です。

購入の仕方についてはまたまとめて書くことにします。