薬-私の糖尿病対処方針(10か月目)3

ブログのタイトル「薬いらずの」の通り、薬は使いたくありません。これは正しいかどうかではなく、自分が経験してきたことからの価値観なので、大切にしつつ、あまりこだわりすぎないようにしたいとは思っています。

内科などの薬は、体の自然な反応を変えようとするものです。いわば「毒を以て毒を制す」だと考えています。だから必要のない薬を飲むのは単に毒を飲んでいるようなものだと思っています。

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日本脂質栄養学会の考え

最近脂質制限についてあれこれネット検索していたらこんな記事を見つけました。
日本脂質栄養学会の編集した「糖尿病なのに油脂(あぶら)が原因!」という書籍の、一部抜粋のようです。

糖尿病は 1 型の場合のみならず 2 型の場合も、すい臓が障害を受けてインスリン投与を必要とする場合があります。インスリン以外の各種の抗糖尿病薬は、食後高血糖や空腹時高血糖、HbA1c 値の上昇を防ぐ目的で開発され、使用されています。しかし、これらを長期に飲み続けても、その合併症は抑えられません。むしろ低血糖に基づく多くの有害作用が認められ、糖尿病の死亡率を上げる一因となっています。
最近、SGLT2(ナトリウム グルコース 共輸送体)の阻害薬が、3.1 年の投与で有意に心血管疾患死亡率や総死亡率を下げたと報告されました*。
*, Scheen AJ. Diabetes Metab. 2016 Feb 5. pii: S1262-3636(16)00002-1.
doi: 10.1016/j.diabet.2015.12.005.
しかしこの輸送体は尿細管のほか脳、甲状腺、肝臓などにも存在し、グルコースの取込みに働いています。したがってこの輸送体を薬で長期に阻害したときに有害作用があらわれます*。
*, 浜六郎、薬のチェック 2015; 15(57): 3-7
このような背景から日本老年医学会では、これら各種の抗糖尿病薬を、高齢者には使わないようにしようとという案を提言しました。
本ガイドラインは、インスリンを必須とする患者以外は高齢者に限らず、抗糖尿病薬を長期に使うことを勧めません

日本脂質栄養学会というのはかなりユニークな主張をしているようです。

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私の考え

私の場合、ですが、当初処方されたDPP4阻害薬をまだ持っています。SGLT2阻害薬も頓服的に処方してもらっています。(ちなみに薬局の薬剤師から、糖尿病の薬を頓服で処方されているのはあなたが初めて、と言われましたが)

これは旅行の時などどうしても糖質を取らざるを得ないときのために持っているのですが、この夏の家族旅行でも結局飲みませんでした。

DPP4阻害薬

食べ物を食べると小腸から分泌されるインクレチンというホルモンは、インスリンの分泌を促進し、グルカゴン(血糖値を上げるホルモン)を抑制します。
DPP4という酵素はたった数分でこのインクレチンを分解します。このDPP4の働きを邪魔してインクレチンが分解されないようにして食後血糖値を下げるのがDPP4阻害薬です。
しかし、小腸から分泌されたインクレチンがたった数分で分解されてしまうのはそれなりの意味があるんじゃないでしょうか。ほんとうにDPP4の働きを邪魔しちゃっていいんでしょうか?

DPP4阻害薬は食後血糖値を20~30下げるようです。しかし、以前紹介したように心血管疾患に対することかがほとんどない、つまり合併症予防の効果が疑わしい薬です。
DPP4阻害薬-糖尿病治療への効果はどの程度あるのか
私の場合、旅行などでたまに200を超える高血糖が発生しても、たまにだから無理してこの薬飲まなくてもいいかな、と思っています。

SGLT2阻害薬

体には尿としてぶろう糖が排出されるのを防ぎ再吸収する仕組みを持っています。尿からのブドウ糖の再吸収をするのに働くたんぱく質が「SGLT」です。SGLT2阻害薬とは、SGLTの働きを阻害することで、尿からのブドウ糖の再吸収を防ぎ、ブドウ糖を尿から排出することで高血糖になるのを防ぐものです。
一日に70~100g程度の糖の排出効果があるそうです。それを
私の場合は、50gの糖質摂取で、血糖値は1hr後218、2hr後108でした。
いったん血糖値が高くなった後、急激に下がる、という印象です。
SGLT2阻害薬(ジャディアンス10mg)の血糖コントロール効果は?
確かに血糖値を下げる効果はあります。
しかしです。これって食べたものを吐いているのと同じです。健康を考えれば最初から食べなければよいだけ、無理して排出する分、副作用の恐れがあります。
なんだか飲むのがばかばかしくて飲んでいません。

ただどうしてもお付き合いで糖質を含む食事を食べないといけないときのために持ち歩いてもいいかもしれないとは思っています。
旅行先で甘いものを食べるときに、吐いているのと同じでも、美味しさを舌で味わいたい、というときにも使ってもいいかもしれません。

そのような非常時用として考えています。

ビグアナイド系薬剤(メトフォルミン、メトグルコ)

肝臓での糖新生の抑制をするほか、消化管からの糖吸収の抑制、末梢組織でのインスリン抵抗性の改善などの効果があります。膵臓に負担をかけないのがいいですね。薬価も低いようです。

重篤ではなくても副作用も多いようです。
私の空腹時血糖値が下がらなかった場合は、使ってみることを検討してみる薬ではないかと思っています。

結論

当面、できる限り「薬いらず」でやっていきます。
やむを得ない場合に、週に1度程度なら200超えはあってもよい、というつもりです。

糖尿病とは関係ないですが、乙尿病とは私は家族が薬の副作用で回復しない体の機能の障害が発生しました(命にかかわるような重大はものではないですが)。
医師は薬を変えて、副作用に関連する医師の診断を受けるように言うだけです。

副作用の出る確率は10%であったとしても、個人にとっては確率は1かゼロのどちらか(出るかでないか)で、副作用が出たらすべて自己責任(その被害は当人がかぶるしかない)であることは事実です。

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