初めての血糖測定器購入のおすすめ? ACON On Call Express

(この記事は2019年8月に見直しました。)

自己血糖測定をしようと決めて最初に購入したACON社のOn Call Expressです。
2017年12月初旬から使用し始めました。

左からランセット(先端に針がついています) テスター(試験紙) 本体 穿刺器(ランセットを挿入します) です。
大きさの比較のためにメンタームスティックを右端に置いてみました。

血糖測定器を購入して血糖を測定するには、本体、テスター(試験紙)、ランセット(穿刺針)、穿刺器具の4つが必要です。

逆算すると糖尿病発覚2週間ほどで自己血糖測定をすることを決め、この機種の購入を決定しています。
糖質制限も糖尿病発覚(医師から血液検査の結果を聴いた)翌日から始めていますので、その時は本当にたくさんの情報を集め、考え、行動に移していたのだと改めて思います。(2019年8月現在)

何を考えて最初にこの機種を選択したのか、使用した感想、などこれから血糖測定器を選択する方のための参考として再整理してみました。

血糖測定器の購入方法

いくつかの購入方法があります。

薬局で購入する

インスリンを使っている場合は、保険診療で血糖測定器の購入が認められます。2型糖尿病でインスリンを使用していなければ健康保険の適用はありませんが、薬局で購入することは可能です。
但し、血糖値測定器は高度管理医療機器に分類され、免許をとった薬局でしか販売しておらず、どの薬局でも購入できるわけではありません。
また、とてこ高額です。血糖測定器が10000円程度、テスターがテスターは一枚80~100円程度するようです。あまりに高価なのでこの方法はお勧めしません。

薬局以外の方法は?

血糖値測定器は高度管理医療機器に分類されているため、薬局以外の日本国内のお店では購入できません。

高度管理医療機器に分類されているのは、テスターなので、血糖測定機本体はアマゾンでも購入できます。
たとえば、アマゾンで、血糖測定器の購入をした人が、こんなコメントをしていました。

あとセンサーが必要で、高価ですよ
2019年3月6日
大きめの表示と簡単な使用方法はとても良いですね。
あとセンサーを購入しないと使えないですし、高度管理医療機器取扱店の指定を受けている店舗じゃないと手に入れる事が出来ないモノなんで、大手のいわゆるドラッグストアでは、当然買えませんから、それが手間といえるかも、しかも結構これが高価で、地元の調剤薬局で、30枚で4100円でした。そうそう頻繁に使うモノではないのでこんなモノなんですかね

アマゾンの場合、たまにセンサーが売られていることがあります。これは、多分業者が出品したものをアマゾン側がチェックしきれていないのではないかと思います。
この方法も継続して使うにはお勧めできません。

個人輸入

薬局からの購入以外に購入を認められている方法は個人輸入です。個人使用で、センサーは2か月間の使用量まで、という制限があります。
個人輸入というと手続きや購入方法など随分大変に思えますが、個人輸入代行業者や個人輸入のポータルサイト(Ebay)を通して、ネット通販で購入する感覚で購入することができます。

血糖測定器専門の個人輸入代行業者

血糖測定器 個人輸入 でグーグル検索すると何社か代行業者を見つけることができます。私が探した2017年11月には、薬局の半額程度の値段が出ていたのですが、2019年7月現在、これらの業者のサイトにはサイトはあるものの商品名や金額が表示されていません。
2018年に医療品の広告に関する規制が強化され、商品名などを掲載できなくなったようです。
これでは、これから購入する人がそのサイトを使うことは無理そうです。

個人輸入のポータルサイト ebay で購入する

ebayは、世界最大の故金輸入のポータルサイトのようです。ヤフーとか楽天のグローバル版、個人輸入版、と考えてよさそうです。
現在私はこの方法で購入しています。
サイトが英語であることに英語の苦手な私は最初はちょっとおっかなびっくりでしたが、購入方法などはアマゾンや楽天、ヤフーなどのネットショッピングのパターンと同じなので、それほど難しいものではありません。
最大のメリットは安いことで、今現在テスターは20円/枚程度で購入できています。

ebayで購入しようとすると、テスター(試験紙)のみとか、本体のみとかいろいろと出てきます。十分な商品説明がないものも多く、最初はこのサイトを使ってみることをためらいました。
その後、いくつかの機種をebayで購入して試しましたので、購入の仕方を含めてまた記事にしたいと思います。

糖尿病お助け隊

糖尿病お助け隊というサイトが、ACON社の On Call Expressを販売しています。
厳密には、ACON社の On Call Expressに特化した個人輸入代行サイトなのでしょう。
テスターが200枚7800円なので39円/枚とそこそこ安価です。

さらに、初回購入では、血糖機本体と穿刺器具、ランセット100本、テスター200枚で7800円、なのでランニングコスト(=39円/テスター一枚)だけで始めることができます。

ebayで購入するより、トラブルや間違いはなさそうだ、と思い一式セットのACON社 On Call Expressを購入することにしました。

糖尿病患者のブログを見てもこの機種を使っている画像を見ることがありますから、ネットをよく見る糖尿病患者では一定のシェアがあるのかもしれません。

 

測定値の信頼性(正確さ)

amazon,comのレビューを見ると、「血糖値が25-50くらい高めに出る」、というコメントと、「他の二つの測定器で122-127だったときにこの測定器は87だった」というものがありました(訳はアバウトです)。これでは心配です。

そもそも血糖測定器には誤差があるようです。私はクリニックでの検査結果が

クリニックの血糖測定器 136
血液検査の結果 158

と同じタイミングでの検査で20以上(15%)のスレがあったことがあります。

これは測定する血液そのものが、指先か腕の静脈かの違いにより生じたものなのかもしれませんが、クリニックの測定でもこれだけの違いが出るのですから、個人が購入する血糖測定器には誤差があるものと思っった方がよさそうです。

測定結果のばらつき

時々あれっと思うほど高い数字が出ることがあり測定をし直すことがしばしばでした。
手元に残っている記録では46回の測定中、測定し直したのは6回、13%です。
測定し直さなかったもののなかにも、高すぎるな、と思ったものが数回あります。なので、全体の20%ほどはあまり信用できない、という印象です。
測定しなおした数値のずれのサンプルは、
176-138
172-144
197-166
などです。いずれも左が高すぎると思ってサイド計測したのが右です。

他の測定器を使っても、今比較すると、あくまで感覚論ですが、やはり誤差の多い測定器であると思います。しかし他の測定器よりばらつきが多いと言い切ることができるかというと断定はできません。

測定方法の問題があります。なるべく血を多く出したくないので、測定できるぎりぎりの血の量で測定することがありますが(少なすぎるとエラーになって、テスターを一枚無駄にします。他の機種もこれはほぼ同じです)
この場合に誤差が大きいようです。これも他の機種でもその傾向はあるように思います。
私が使用した中では、 ACON On Call Expressが、最も測定結果のばらつきが大きかった機種です。(あくまで印象論です)
また、測定する箇所(指の腹か背か、どの指か)によっても測定結果に差が出ます。

私がOn Call Expressの評価が低いのは、初めて買った測定器で自分が血糖測定に慣れていなかったから、ということもあり得ます。

しかし、少なくとも、On Call Expressが他の測定器より優秀、ということはないと思います。

私のおすすめ度合い

購入の便利さ、最初に購入するときのわかりやすさではおすすめです。

少なくとも、日本の薬局で自費で購入するくらいなら、多少の測定のばらつきがあってもこちらの方がよいのではないでしょうか。
価格が違いすぎるので。しかしこの価格は決して安くはありません

糖尿病と一生のお付き合いで、長期間継続して血糖測定を行うのであれば、ebayで他機種を購入する他の方法がこの機種と同等以上の信頼性のものがより安く購入できるのでその方法も検討してもよいのではないかと思います。

もし知り合いに相談されたら、ebayでの購入方法をサポートして、日本でも知られている大手の血糖測定器を勧めます。

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