糖質制限は大変か簡単か?-開始4か月を振り返って

糖質制限って本当に続けられるのか?大変ではないのか? と始める前に心配になる人もいるのではないでしょうか。
食事は、大変とか大変でないというのは、その人の環境、嗜好、体質、年齢、など様々な要因により異なるでしょうし、同じことでも大変と思うか大変と思わないかは気持ち・心理的なことですから、人それぞれ、というのが正解でしょう。

自分の場合に感じた、あるいは今も感じている大変さを書いてみます。全ての人にあてはまるというものではないとは思いますが。

1. ご飯、パン、麺類等の主食や甘いものを食べたいという欲求を我慢すること

私はパン好き、麺大好き、甘いもの大好きです。これは今も基本的には変わっていないです。人が食べているのを見たりTVで食べるシーンが流れたりするとおいしそうだなあと今も思います。しかし、このことはそれほど大変ではありませんでした。最初の2週間くらいはコンビニやスーパーで見かけるとこんなおいしいものをもう食べられないのか、という悲しさは感じましたが。それよりも早く血糖値を下げなければ、という気持ちが強かったということだと思います。一か月くらいすると食べたいという欲求があまりなくなったように思います。それが今のところ続いています。欲求がゼロになったわけではありませんが。自分の経験では禁煙したときに似ています。タバコを吸いたいという欲求がだんだん減ってくる感じと似ています。

欲求を我慢するという点では、糖質制限を徐々にやっていくより一気にスーパー糖質制限から始めたほうがやりやすい(我慢が容易)ではないかと思います。ニコチンと糖質を一緒にしてはいけないでしょうが、煙草を少しずつ減らすやり方での禁煙は難しいです。例えば毎日20本吸っていた人が10本に減らしても煙草のおいしさの記憶は消えません。むしろ本数が少なくなる分、やっぱりたばこはおいしい、という思いが強くなるかもしれません(実際私はそうでした)炭水化物の主食が食べたいとか甘いものが食べたい、とかいう欲求も似ているような気がします。

2.外食-仕事で食事を提供される場合

仕事柄、昼食は提供されるお弁当を食べたり、社員食堂につれていってもらったりすることがあります。これが食べられるものがない場合も結構あります。最近は可能な限り、ブランパン、チーズ、ロカボナッツ、豆乳を持参して食べるようにしています。味気ない食事になります。何が出てくるかわからない、全く食べられなかったらどうしようという不安感よりはまし、という選択です。一番困るのは初めての仕事で初対面の顧客の担当者が昼食をセッティングしてくれている場合で、断ることもできず、もし全く食べられないものだったらどうしようとあれこれ考えてしまいます。病気の治療中だからというのもプラスにはなりませんし、糖質制限をしているので、というだけでは相手に理解されないこともありますし今のところ妙案なしです。

3.外食-食べるものがあるのかという不安+満足に食べられなかった不満

例えばショッピングセンターのフードコートで昼食を取ろうとした場合など食べられるものがあるだろうか、ということが不安です。さらにやっぱり食べるものがない、という時はあきらめているつもりですが結構不満がたまっているようです。豚丼の具の豚だけ食べてなんだか悲しくなったことも思い出します。まあ、現実には一食抜いても大したことはないので、気持ちの問題です。しかし、この気持ちの問題というのが論理的ではないからこそ厄介です。
私の場合は食べるものがあるのかという不安とやっぱり駄目だった(食べられるものがなかった)という失望感が糖質制限で一番つらいことかもしれません。
プライベートの楽しみの旅行が、出かける前から食べ物のことばかり気になってしまいます。まあこれも慣れるしかないのかもしれませんが。

まとめると、今のところ、「食べられるものがなかったらどうしよう」と「やっぱり駄目だった(食べられるものがなかった)」という心理的な問題が糖質制限で一番厄介なことです。逆に言えば日常生活の中でパターンがわかっていること、特に家での食事はおいしく食べられますし(料理のほとんどを行ってくれる妻には負担をかけていますが)、外食でもあらかじめパターンがわかっていれば、対処は可能です。
糖質制限がもっと当たり前になって、外食ではどこでも糖質制限がメニューに入っているような世の中になってくれることを期待しています。

コメント

  1. 石川 より:

    こんにちは。江部先生のブログからやってきました。私も「neko」としてたまに江部先生のブログにコメントさせてもらってます。私も糖質制限をしているので、他の方がどのような食事をなさっているのかきになるのでホリデーさんのようなブログはたいへん興味深いです。

    私も自宅では問題ないのですが、外では食べるものがなくて困るのは同感です。先日日帰り旅行に行ったのですが夫が「糖質制限でスリムになって体調もいいので感謝してるけど、旅先で飲み食いする楽しみはなくなっちゃったよね。。。」と少し寂しげに言うのに同感でした。昔だったら、ちょっとピザにビール、とか気楽に楽しめたんですけどね(笑)。

    ちなみに、糖質制限がらみで見つけたのですが、下記のお肉屋さんがオススメですよ。抗生物質無投与の鳥肉や最低限投与の豚肉などが安く購入できます。私は糖質制限を始めてからは野菜も自然農法、卵も平飼い、と他の面でも気をつけ始めました。

    https://butcher.jp

    <チリの豚肉1kgブロックで糖質制限、簡単料理>
    赤ワインを1/3ボトルほど鍋に入れ、数分沸騰させてアルコールを抜く。ブロック肉500g〜700gぐらいぶつ切り、野菜を適当にカット(玉ねぎ1個スライスとか)にしてそのまま鍋に入れる。トマト缶1缶を入れる(好みで少し水を加えても良い)。肉が柔らかくなるまで煮込む。特に2日後が美味です!

    とても簡単なのに高級レストランの味です(豚なのに牛のような味わいになります)。奥様に作って驚かせてみてはいかがですか?

    • ホリデー より:

      nekoさん
      コメントありがとうございます。ご主人の「旅先で飲み食いする楽しみはなくなっちゃったよね」わかるような気がします。実はちょうど私も妻と数日間のドライブ旅行を終えて帰宅したところです。旅先での食事については感じるところがあります。記事にさせてもらおうと思います。