糖尿病にカロリー制限と薬で対処している知人と食事しました。

同業で知人のコンサルタントの方と昼食を食べる機会がありました。
知人のコンサルタントの方は私より10歳ほど年上で、糖尿病歴約10年だそうです。最初は境界型といわれていたのだが、だんだん数値が悪くなって今は、HbA1c6.8くらいで落ち着いている、とのこと。薬は糖尿病の薬が2つ、尿酸値を下げる薬が1つの計3つを飲んでいるそうです。
クライアント企業の研修を行っていたので、提供された食事をいただきました。その食事は、なんとラーメン定食(ラーメンとチャーハン)で、私はああー食べられない!と思うようなものでした。ラーメンの具のチャーシューと卵と野菜だけをいただき、麺とチャーハンはほとんど手を付けずに残しました。ラーメンの麺は、一口くらいなら糖質も10グラムにもならないだろうと思ってゆっくり少しだけ食べましたが。一緒に食べている人がいるのに全く食べないというのも不自然なので少しだけ食べているふり、という食事でした。
知人のコンサルタントは、ラーメンのチャーシューにまったく手を付けず、麺とチャーハンはどちらも半分くらい食べていました。総カロリーと脂質の接収に気をつけているようでした。これでは多分食後の血糖値は200を超えるだろうなあと思い、また糖質制限を行えば合併症の心配もいらず、薬も飲まなくて済むかもしれないのにと思いましたが、短い昼食の時間だったため話しを切り出せませんでした。
とてもお世話になっている方なのでせめて情報提供だけでもと思い、江部先生の書籍を送ろうかとも思ったのですが、いろいろ考えてそれはやめました。
知人は、かかりつけの医師を信用しているようです。また、食事に気をつけて薬をのむことで糖尿病に対処できていると思っているようでした。そういう考えの人に糖質制限をと伝えても、怪しい民間療法を勧められた、と迷惑に思う可能性が高そうです。また、もし興味を持ったとしても受診している医師に相談して、その医師からそんな危ないことはやめなさい、と言われてそれを信じる可能性も高い、と考えました。私が良かれと思って糖質制限を勧めても相手にとっては迷惑なおせっかいになりそうだ、というのが結論です。
糖尿病治療としての糖質制限がもっと広く知られていて、この人もそうすれば薬もいらず合併症の心配もなくなるのに、ととても残念に思いました。

では、糖尿病治療として糖質制限を自らの意思で選択して実施している患者はどのように考えて決断し実行したのか、自分以外の人がどのように考えたのか知りたい、とふと思いました。

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