糖尿病の栄養指導を受けました。

最初にクリニックを受診した際に、次回は栄養指導を受けてくださいと言われて、栄養指導を受けることになりました。

「糖尿病学会は糖質制限は認めていない」という医師の経営するクリニックでの栄養指導ですから期待はしていませんでした。しかし自分の時間とお金を使うわけですからそれなりに何かを得たいとは思っていました。

事前に提出する書類に、糖質制限の指導を希望すると記入していたので、栄養指導の最初に「糖質制限の指導を希望されるのですね」と栄養士が話し始めました、また、「カーボカウントナビ2」という書籍を見せられたので、かなり期待しました。
しかし、「糖質を制限するなら炭水化物60%ではなくて50%程度まで減らして考えましょう」と言われてがっくり。

電卓をたたきながら何をどの位食べましょうという従来型の指導を始めたのでほとんど聞かずにはいはいと答えていました。途中、「卵は1日1個まで」と言われたので、さすがに「えっ!」と声を出したら、慌てたように「栄養学会でも卵は食べてもよいということにかわりましたが、私の経験上卵を多くとっている人は、良くないように思うんですよね」と言われて、それ以上話す意欲を失いました。

食事由来のコレステロールがコレステロール値を高めるものではないということが明らかになり、卵にはコレステロールが多いので多く食べてはいけないという常識が変わったのは確か2015年だったと思います。しかしそのことを知らない人のほうが多いかもしれません。

「卵にはコレステロールが多いので多く食べてはいけない」ということが常識化している中で卵の摂取量が多い人はどんな人か、その人の卵以外の食事はどのようなものか、を想像してみました。栄養士さんの経験の判断は、卵の摂取量が多い人が問題が多いということでしたが、卵ではなくてその人の食生活のほかの部分に問題がある可能性が高いような気がします。

例えば、卵かけご飯が大好き、とかオムライスが大好きとか、ハムエッグとパンの食事が大好きだと、糖質摂取過剰、とかそいうカロリーが高すぎるという問題の可能性が思い浮かびました。あくまで私の推測ではありますが、あながち間違ってはいないような気がします。

いずれにしても、食事由来のコレステロールがコレステロール値を上げるものではないという科学が立証したことと異なる指導を自分の経験から行うのであれば、明確な根拠を示してもらわないと困ります。こちらは自分の健康がかかっているのです。かつこちらが費用を支払っているわけです。

ビジネスであれば顧客にニーズにこたえられないのであれば、サービスの提供をしないあるいは費用を受けおらないのが普通です。医療もサービスである、患者が費用を支払っているという感覚を持ってもらいたいものです。

希望としては、糖質制限に対応した栄養指導をして欲しいわけですが、これは糖尿病学会が治療としての糖質制限食を認めないとできないのでしょうね。栄養士さんの問題というより、糖尿病学会に何とかして考えてもらいたいものです。

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