糖尿病で糖質制限している人、実際はどのくらいいるんでしょう

糖尿病発覚1年もすると、私が糖尿病であること、糖質制限で治療していることを知っている人が少しづつ増えています。

積極的に話しているわけではありませんが、食事を提供されることが仕事柄多く、食事を他の人と一緒にする場面も多いので、炭水化物を摂らない事を伝え、理由を聞かれたときには、話しています。

一緒に食事をして、話した中で、自分も糖尿病だと話してくれた人は3人でした。その3人は糖質制限について一人も知らないようでした。

うちの奥さんは、私が糖尿病であることやそのために糖質制限をしていることを知り合いとの会話の中で結構話します。そうすると「うちの夫も糖尿病で」、とか、「私も境界型で」とか、「うちの母親が」という話を結構聞くようになりました。おから蒸しパンのレシピは何人かに教えたようですし、オートミールも試してみたという人も何人かいます。

しかし、話した相手で、すでに糖質制限している、という人にはあったことはないです。

糖尿病ではなく糖質制限している人とは数人巡り合いましたが。

50代後半の夫婦の夫婦の知合いですから、相手の年齢もそれ以上のことも多く、となると一定の確率で糖尿病患者と出会うのは当然といえば当然です。

全員から詳しく聞いたわけではないのでなんとなく、ですが、薬を飲んでほどほどの食事にしていれば大丈夫、と思っている人が多そうな気がします。糖尿病だからと言って食事も運動も特に変えていないという話を何件か聞いたので。

薬で6%台のHbA1cがキープできれば、医者もそれでOKを出すのでしょうか。

本当にそれでよいのかもしれません。(友人のベテランの看護士さんから、最近は糖尿病も深刻にならずに過ごせるようになってるよ、ときいたこともあります)

糖尿病学会の基準であるHbA1c7%の根拠の一つの熊本スタディは、6件間の経過観察だったと思います。一方で、合併症は病歴が長くなれば長いほど発症しやすいのも事実のようです。
薬でコントロールして6%台をキープできれば、合併症の不安はとんどなし、が本当にそうなのか、よくわかりません。

糖質制限で血糖コントロールできても、長期の安全性のエビデンスはない のですが、
HbA1c6%台をキープしても合併症に対して長期の安全性のエビデンスがあるのかというとないと思うのですが。

それより、多くの糖尿病患者が合併症についてそのリスクをあまり理解していないのではないか、そんな気がしています。

ネットと現実のギャップですね。

ネットでは糖質制限か、プラントベースのホールフード(≒厳しい脂質制限)、高強度の運動や筋トレ、とか治療の方法について時に議論になっていますが、現実社会では「医師の指示通りに薬飲んでいればいいんじゃないの」派が多い様な気がします。

コメント

  1. しらねのぞるば より:

    >話した相手で、すでに糖質制限している、という人にはあったことはない

    ブログ『うちの夫が糖尿病になっちゃった!』のMARUKOさんがアンケートをとっていますね.

    https://blog.with2.net/vote/v/?m=va&id=199736

    本日時点で73%の人が糖質制限をやっていて圧倒的.

    しかし,ホリデー様の言われる通り,私の周りを見ても糖質制限を実行どころか,知っている人すらおりません.

    私の考えでは,この差はネットリテラシーだと思います.

    糖尿病で,かつネットから情報をとることが日常の人は,ほぼ確実に糖質制限を知り,そして実行する.更に結果を見てますます意を強くする.

    しかし糖尿病だが,テレビと新聞だけが情報ソースという人は,医者の言うことだけを信じて,いわゆる「糖尿病標準食」,つまり高糖質食のカロリー制限食になる.

    こういうことだと思います.

    ただ,この状況,ひょっとしたら来年5月から変わるかもしれません.
    日本糖尿病学会のガイドラインが2019年版から大改訂されて,炭水化物摂取比率に大きく幅を持たせるようになるかもしれない,という情報があります.

    例年,ガイドラインが真っ先に入手できるのは,学会の会場なので,私は来年5月の学会に出席すべく,仙台のホテルを予約しました. また,ひょっとしたら,来月の日本病態栄養学会[横浜]でも,それをにおわせるシンポジウムがあるかもしれません.

    • ホリデー より:

      しらねのぞるばさん
      情報、ありがとうございます。ネットと現実社会でこれほど情報が異なるものなのですね。

      日本糖尿病学会のガイドライン、どうなるのでしょうか。能登氏の論文での立場の変化などがある程度の改定を想像させますが、アメリカより先に進むとは思えず、いざとなたっとき(糖質制限を否定していることが明らかにおかしいと状況)に備えて保険を掛ける程度のような気がしています。わかりましたらまた教えてください。

  2. ゆりかもめ より:

    私の知っている周りはやはり糖質制限やってませんね。
    私と同じ、70歳前後のかた二人へおからパンやおからマフィンなどをお試しに請われて差し上げました。あくまでも頼まれたからで、こっちから試してとは言いません。
    結果は二人とも「私には無理、できない」でした。
    二人とも糖質制限のことはご存知ないみたいで、インスリンを打ちながら標準治療をしておられます。
    やはり高齢者でネットをしない方は病院の治療以外は知ることもできないのです。
    それと糖質制限食、買うにしても、自分で作るにしてもネットの情報がなければ私もできなかったと思います。ローソンのブランパンのことさえ知らなかったし。
    やはり、ネットをしない高齢者に糖質制限は難しいと思います。

    来年の学会のガイドライン改定が楽しみです。

    • ホリデー より:

      ゆりかもめさん
      コメントへの反応が遅れ申し訳ありません。

      「私には無理」って、キーワードかもしれません。私もつい最近聞きました。
      また記事にしてみたいと思います。