合併症の不安の大きさと糖尿病治療の継続

私の現在の血糖コントロール状況は、この半年間

・HbA1cがおおむね6.0
・糖質は15ℊ/食程度なので、食後血糖値が180を超えることはほとんどない
・空腹時血糖値は自己測定だと110、クリニックでは125程度(起床後2時間値で、私の場合起床時より10~20高くなります)

です。

多分、血糖値の数字から見れば、合併症発症の危険性はかなり低いと思われます。

しかし、「合併症が出るかも」という不安、心配は消えません。「高血糖の記憶」(過去の高血糖によるダメージ)で発症する可能性はあります。

合併症が怖い!! という恐怖心が、糖尿病発覚翌日からやみくもに必死に糖質制限に駆り立てたようなものです。

そんな自分の体験から、患者として糖尿病対処するには、糖尿病が怖い病気であることを知り、合併症について不安を持つことも必要なのではないか、と思っていました。

あるとき、友人と食事をしたときに、友人の後輩が同席しました。

その友人には糖尿病のことを話していたので、食事の内容も気を遣ってくれたのですが、同席した友人の後輩(40代半ば、肥満体型)は、「僕はそんなこと気にしませんよ」と豪快に飲み、ご飯(お米や麺類)を食べていました。糖尿病の薬2種類のほかに、高血圧の薬などを飲んでいるとのことでした。
最初は、糖尿病の怖さを知らないのか、と思いましたが、数時間一緒にいるうちに、この人は虚勢を張っているようだ、という感じがしてきました。

気にしてませんよ、と言いながら結構気にしているのではないか、ただ、行動(食事)にはそれが現れていないのではないかと。

糖尿病のセルフケアを上手にできない人は、ほかの人たちよりも合併症をこわがっていないという証拠もありません。実際、私たちが行った研究では、正反対であることがわかりました。すなわち、自己管理をできていない人たちのほうが、セルフケアを上手にやっている人たちよりもずっと合併症を怖がっているのです。
(「糖尿病バーンアウト」より)

 

プーカプカさんに教えてもらって読み始めた本の一節です。

合併症について知り、ある程度の不安を持つことが治療を行う支えになるのも事実ですが、不安があるからと言ってセルフケアを行う(できる)とは限らないよいうことのようです。

何日か前に

糖尿病をありのままに受け入れる(受容する)

という課題があることを書きましたが、そのうえで

糖尿病のセルフケアをずっと継続する

がとても重要な課題であると感じています。

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