さて、毎度おなじみになりつつある朝の血糖値対策です。何か対処することがあるのか、再整理してみました。
空腹時血糖値が下がらないのは暁現象か
120台半ばで改善が見られない私朝の血糖値ですが、以前データを取った時には暁現象はないという結論でした。
空腹時血糖値が下がらないのは暁現象か から結論のみ再掲すると、
測定時期は2月下旬から4月上旬(HbA1cは7から6に改善の途中です)
夜の測定:23:30~24:00頃
朝の測定:07:00~08:30頃
平均血糖値:夜129.1 朝127.9
相関係数 0.37(測定回数は29回 p=0.045)
以上の数値から、私の場合暁現象はほとんど起きていない、と結論付けました。
改めて数値を見ると以下2点を考えます。
①今の空腹時血糖値(7月は19回の測定の平均が122です)より高い。つまり今は体の状態が変化しているので、この時(3か月前)の結論が今も正しいとは言えない。
②この時のデータから言えるのは、就寝前と朝の血糖値は平均値がほぼ同じでかつ統計的に相関している(就寝時の血糖値が高ければ朝の血糖値も高いということ)であり、そのことから暁現象がないとは言えない(あくまでも推論である、ということ)
起床後の血糖値とプロテイン
朝の血糖値がおかしいで、起床後血糖値が上昇する傾向について書きました。
表にまとめるとこんな感じです
パターン1 | パターン2 | パターン3 | |
起床時血糖値 | 126 | 121 | |
プロテイン15ℊ | 水を飲む | 水を飲む | |
30分後 | 141 | 126 | |
60分後 | 136 | ||
90分後 | 151 | ||
朝食糖質11g | 朝食糖質12g | 朝食糖質14g | |
食後1時間値 | 182 | 159 | 180 |
水を飲んでもプロテインを飲んでも起床後血糖値は上がります。水よりプロテインのほうが上昇は大きいようです。
食後1時間値は糖質量から考える値よりおおむね高めです。
その後、朝食30前のプロテイン摂取が朝食後の血糖値抑制効果ありとの論文を見て2回実験してみました。上のパターン1はプロテイン摂取後90分経ってから朝食だったので、少し時間を短めにしました。研究ではプロテイン50gでしたが、私には多すぎるので軽く15ℊ(蛋白質12g、糖質0.7g)にしています。
パターン4 | パターン5 | |
起床時 | 120 | 126 |
プロテイン15g | プロテイン15ℊ | |
1時間後 | 139 | 140 |
朝食 | 糖質14g | 糖質11g |
1時間後 | 150 | 153 |
これは食後血糖値の上昇としてはいい感じです。
私の暁現象の有無
多分私には暁現象が起こっているのだと考えます。
根拠は
起床後の朝食までの血糖値の上昇と、朝食後の血糖値上昇が糖質摂取量から想定する値より高いことです。
また、以前も掲載しましたが、バーンスタイン医師によれば
血糖値降下薬を使っていても使わなくても、朝食後の血糖値上昇を防ぐことはほかの食事のあとよりも通常困難である。・・・・・私は朝食ではほかの食事の半分の炭水化物を勧める。あなたの体は暁現象のため、たぶん自分が産生するインスリン、あるいは注射したインスリンのいずれによっても起床後約3時間は反応しない(血糖値が下がらない)だろう。
この指摘が妥当なのだろうと考えます。
私の暁現象の対策
暁現象への対応として薬を使うことも考えられます。メトフォルミンは糖新生を抑える効果があるので暁現象に効果があるようです。(ただしすべての人に効果的ということでもないようですが)
しかし、暁現象といっても起床時の血糖値が120代半ばで収まっていますから、薬を飲むほどではない、と
判断しました。これが平均して130を超えるようになったら主治医と相談します。
朝起きてすぐに食事をして仕事に出かける場合があります。その場合は朝の糖質量を10g未満にします。
家で仕事をするときは、起床後概ね1時間後に食事をするので、起床後プロテイン15ℊ程度を取ることを続けることにします。(たんぱく質も取りすぎにならないように気を付けることはしたほうがよいように思っています。)
ついでに、その場合は起床時、その1時間後(朝食前)の2回血糖測定をすることにします。(毎回はしないかもしれませんが)
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