米国糖尿病学会の食事についての方針 「What can I eat?」

米国糖尿病学会のコンセンサスレポートについて半年ほど前に記事にしました。江部先生のブログでも引用されていますし、引用の仕方について批判的なブログもあります。

コンセンサスレポートそのものは膨大なので、捉え方によっていろいろな言い方ができそうですが、米国糖尿病学会はどのように言っているのか、ホームページを見てみました。

要 旨(ホリデー要約)
2019年のコンセンサスレポートは過去5年間で600件以上のの研究論文・記事を検討して、糖尿病患者に効果的な食事パターンを検討した。
すべての人に効果的な唯一の魔法の方法はないが、血糖管理に役立つシンプルなガイドラインはある。

 

(以下はホームページでは1分ほどのビデオで出てきます。)

5つのシンプルな秘訣(tips)がある
1.加工された(processed)食品よりも加工されていない食品(whole,unprocessed)を選ぶこと
2.でんぷん質でない(non-starchy)野菜を食べること
3.砂糖や精白された穀物を制限するか避けること
4.ソーダやダイエットソーダや砂糖を含む飲料の代わりに水を飲むこと
5.低炭水化物、菜食、地中海食はA1Cをコントロールするのに効果があることが示されている

最後はまとめ表です。ホームページをそのまま引用させてもらいました。

糖質制限が、血糖コントロールに効果的な食事法として認められていることは間違いないようです。積極的に推奨されているかどうかはわかりません。また、表にチェックが入っていないのは、効果がないのではなく、今のところ十分なエビデンスがないというだけのことで、否定されているわけではありません。

Low-Carbohydrate と Very Low-Carbohydrate それぞれの定義は何だろうかとホームページを探したのですが見つけることができませんでした。
コンセンサスレポートでは、炭水化物45%以上が高炭水化物、45%以下が低炭水化物、26%以下がVery Low-Carbohydrate という研究があることが紹介されていましたが、それが定義ということではなさそうです。Low-Carbohydrateの定義が研究によって異なる、とコンセンサスレポートのどこかで見たような気がします。;

表が米国糖尿病学会のスタンスをわかりやすく表していると思ったので記事にしてみました。

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