起床後の血糖値上昇仮説

しらねのぞるばさんが私の起床後の血糖値上昇も話題として取り上げて、記事を書いてくれています。

きっとこれ以降も専門的な情報を踏まえた分析や考察をしていただけることと思います。今後また記事にしていただけることを楽しみにかつ期待してお待ちしたいと思います。

さて、素人の私の仮説というか妄想を書いてみます。

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しらねのぞるばさんの考え

しらねのぞるばさんのブログの画像を勝手に拝借しました。ぞるばさんはこの図の緑の線がグルコース感受性を表しているのではないか、と分析されています。

私の場合であれば、125程度になると膵臓が感知してインスリンの分泌を始める、ということになります。

しらねのぞるばさんの記事はこちら

 

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私の仮説(ほとんど根拠がないので妄想です)

空腹時血糖値の決定要因

食事による血糖値上昇の要素を取り除くと、糖新生によるグルコースの提供とインスリン(の刺激による)グルコースの吸収が血糖値を決めていると言ってよさそうです。

更に単純化すると

空腹時血糖値=糖新生↑ + インスリン↓

という図式になります。

追加糖新生による上昇の可能性

私の空腹時血糖値が125で頭打ちになる原因を、ぞるばさんはインスリンの分泌による、とお考えになったわけですが、上の図式からはもう一つの可能性が考えられます。何らかの作用による(グルカゴンか交感神経の活性化によるアドレナリンなど何らかの作用による糖新生が血糖値を上昇させ、それがなくなるとそれ以上の血糖値上昇をしない、という可能性です。

糖新生も体の中で常時行われているはずです。原因は別としていわば、基礎糖新生と追加糖新生があって、私の場合は、血糖値が125になると朝の追加糖新生がストップするという仮説です。(実際には少なくとも糖新生とインスリンの相互作用、更に体内の様々な現象によって血糖値が決まっているのだとは思います。)

高血糖状態が続いた私の体は、朝の体の活動には125程度の血糖値が必要と学習した

そのため(血糖値の制御機能がおかしくなったため)に、125までの血糖値上昇が起こるとう妄想です。私の体の恒常性維持機能(ホメオスタシス)が125の血糖値まで引き上げているという妄想です。

上昇する血糖値の目安

さらにこの妄想を展開すると、何故125程度に維持しようとするのかといえば、平均血糖値が目安なのではないか、と妄想しました。

以下は、血糖コントロールが私なりに安定した(HbA1c6.0程度になった以降の数値です)

起床2時間後の血糖値(クリニックでの測定)HbA1cHCA1cから計算する平均血糖値
18.061266.0126
18.091256.0126
18.111306.0126
19.011265.9123
19.031195.7117
19.061195.8120
19.081205.7117

循環する因果

HbA1cとクリニックでの血糖値の関係は、普通に考えれば、空腹時血糖値が下がってきたからHbA1cが下がった、となりますが、その逆に平均血糖値が下がったから、朝の血糖値上昇の目安が下がったのだ(体がそのように学習したのだ)と妄想したわけです。

いわば因果(原因と結果)の循環(原因による結果が生じ、その結果がまた原因として結果を生じる)です。

人体にはこのような循環のメカニズムがあるようです。例えば、血糖値にも影響する体のストレス反応にも循環と言ってよい反応があるようです。
闘争逃走反応として知られる自律神経のメカニズムがあります。敵に襲われると自律神経のうちの交感神経が活性化し体に様々な反応が生じます。アドレナリンの分泌による血糖値上昇もその一つですが、一言でいえば敵と闘ったり逃げたりするために体に緊張状態をつくります。面白いことに、体の緊張状態を体が感じると、それが刺激となって交感神経がさらに活性化します。
外敵 → 交感神経活性化 → 体の緊張状態 → 体の緊張状態の察知 → 交感神経の活性化

となります。(素人の理解と説明ですからかなりアバウトです)

血糖コントロールにも同じようなことが起こっていると妄想しました。

糖尿病状態

食後血糖値の上昇 → 平均血糖値の上昇 → 高い水準での朝の血糖値維持 → 平均血糖値の上昇

良好な血糖コントロールが続くと

平均血糖値の低下 → 朝の血糖値維持水準が少しずつ下がる → 平均血糖値が低下する

但し、この循環は長期間にかけて行われるので、糖尿病になるにも長期間かかり、血糖コントロールがよくなる(朝の血糖値問題が改善する)にも長期間かかる、と考えられます。

この妄想仮説のメリット

この妄想を支持したい理由は、この妄想通りなら、このまままあまあの血糖コントロールを続けていけば、中長期的(数年間)で、更に血糖コントロールがよくなることが期待できることです。
私が現在の血糖コントロールを続けるためのモチベーションになる、都合のよい仮説(妄想)です。

この仮説を持ったから血糖コントロールのモチベーションが維持できるのか、血糖コントロールのモチベーションを維持するために妄想したのか、そのあたりは深く考えないことにします。

妄想仮説、まだ続きを書くかもしれません。

コメント

  1. しらねのぞるば より:

    本態性高血圧と同じようなメカニズムかもしれない,という説ですね.
    ありえると思います.

    この例のように,『患者でないとわからない』現象は,まだ ほかにもあるでしょうし,医師には(医師自身が糖尿病でない限り)患者が何を言っているのか理解できないと思います.

    先日の「糖尿病医療学」の記事も,実に地味な内容なのに ビックリするほどのアクセスがありました. 患者の情報ニーズと,医療が提供する情報サプライは バランスしていないように思います.

    • ホリデー より:

      本態性高血圧のメカニズムはしらないので何とも言えませんが、、、

      医師との関係は私はうまい方ではではないと思いますが、今は受診の都度、血糖値の記録は持参して提出しています。血糖値の変化について沢山のデータは持ち出ないような気もするので。