インスリン抵抗性

アメリカの論文のデータを見ていると、BMI30程度が平均値になっていることが多いようです。

どうもアメリカでは、やせ型糖尿病というのは例外で、

2型糖尿病治療=肥満の改善→インスリン抵抗性の改善

という図式のようです。困ったことに日本ではやせ型の人が2型糖尿病患者が多いのにも関わらず、カロリー制限とアメリカ型と似たような指導(まずは体重減少)が行われているように思います。場合は糖尿病発覚時でもBMI23程度であった私の場合は、体重減少が糖尿病を改善するというのはどうもピンときません。

単純化すると以下の図式が考えられます。

肥満型2型糖尿病 → インスリン抵抗性が原因

やせ型2型糖尿病 → インスリン分泌低下が原因

私はどちらかというとやせ型ですから、インスリン分泌低下が原因が原因で、なので糖質制限で血糖値上昇を抑えることが自分に適しているのだろうと思っていました。

ところが、

糖尿病発覚後10か月で、インスリンの検査を行たっところ、

血中のインスリン量の指標であるIRIは、8.2

インスリン抵抗性の指標であるHOMA-IRは2.6で、インスリン抵抗性がありました。(HOMA-IRが2.5以上でインスリン抵抗性あり)まあぎりぎりといえばギリギリですが、少なくとも空腹時の基礎インスリン分泌は十分で、空腹時血糖値は80とか90でもおかしくないインスリン分泌があるようです。

やせ形でインスリン抵抗性ありというのはよくあることなのか、例外的なことなのか私にはわかりません。主治医には「典型的な2型糖尿病ですね」と言われたので、このようなこともよくあるのかもしれません。ネット情報を見る限りではあまり見かけないような気がするのですが。

インスリンの分泌があることは、悪くはないとも言えますが、弱った膵臓に負荷をかけて無駄にインスリンを分泌しているのであればそれはなんとか改善したいものです。

やせ型でも「隠れ脂肪肝」「異所性脂肪」などによりインスリン抵抗性を生じているのかもしれません。さぼらずに運動を継続することも必要なのでしょう。

それだけではなかなか改善しそうにないので、薬の力を借りてみることにしてメトホルミンを飲み始めました。

インスリン抵抗性の程度や、インスリン分泌の程度、これも人それぞれだと思いますが、その人の対処法にも直結するような気がします。

ブログを書いている2型糖尿病患者の方が、この数字も公表してくれると自分との比較もできてありがたいなあ、などと思っています。

 

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