「糖質過剰」症候群 を読む

いつも勉強させていただいている ドクターシミズのひとりごと のブログ主の清水泰行医師の「糖質過剰」症候群 を読むを読みました。

糖質摂取過剰が、多くの病気、症状の原因である、と多くの論文を引用して主張されています。

 

糖質摂取により、血糖値スパイクと呼ばれる食後高血糖が生じますが、

酸化ストレス増大・炎症反応増加→血管を傷つける

活性酸素の増加→老化、炎症、発がん、動脈硬化など

終末酸化産物(AGEs)増加→様々な機能障害

などにより、様々な病気、症状につながるとのこと。

また、高インスリン血症(インスリンの分泌が多すぎる状態)も活性酸素を産み出し、酸化ストレスを増大さるとのとこと。

そして糖質過剰症候群による病気・症状として、

・認知症(アルツハイマーは「第3の糖尿病」と言われています)

・心臓や脳などの血管の病気

・目の病気(白内障、緑内障など)

他にも様々な病気が挙げられています。これらの病気は糖質摂取過剰だけが原因ではないでしょうが、食後高血糖やインスリン過多の状態のほうが、発症の確率が高いのはどうも間違いなさそうです。

さて、自分は、と考えると、2型糖尿病患者としてはHbA1c5.7で、まあまあ血糖コントロールできている方でしょうが、食後血糖値が160を超えることはごく普通にあり、食後1時間値が140以下に収まることの方が少ない状態です。また、インスリン抵抗性がわずかではありますがありましたので、健康な人に比べればインスリン過多の状態であると思います。

認知症、心臓や脳などの血管の病気、目の病気(白内障、緑内障など)は、糖尿病でなくても加齢により発症することがあるものですから、自分は食後高血糖やインスリン抵抗性(インスリン分泌過多)を考えるとその確率が糖尿病でない人よりはやはり高いのであろう、と思わされました。まして、糖尿病発覚前に数年間は高血糖やインスリン過多を放置いていましたから、AGEsなど負債をすでに大きく抱えている可能性も否定できません。

こんなに血糖コントロールに気を付けて、食事のコントロールをしていても、健康な人よりリスクが高い状態なのだと改めて思い知らされて、憂鬱な気分になります。

清水医師は、ひとつのやり方として、食後の血糖値の上限を140と考えて、それを目安に自分に適した糖質摂取量を求めることを提唱しています。

この書籍は糖尿病患者向けではありませんが、健康な人が食後の血糖値の上限を140に抑えた方がよいとしたら、2型糖尿病患者も「糖質過剰」症候群のリスクを下げるには140以下をめざした方がよい、ということになりそうです。

とても無理かなあ。

 

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