起床時血糖値と糖新生と糖質制限

前回に引き続き起床時血糖値の推移です。

私は、暁現象・糖新生のためか起床時血糖値が110程度で下げ止まり、なかなか改善しません。

さらに、起床後125程度まで上昇します。そこで、メトホルミンに期待したのですが、、、

 

 

起床時血糖値とクリニックでの空腹時血糖値のデータを比較してみみました。

青がクリニックでの検査結果、赤が自己血糖測定の平均値です。

 

これを見ると、クリニックでの空腹時血糖値(起床後2~2.5時間)は、糖尿病発覚の直後からほぼ125前後で一定です。
一方で、起床時血糖値は130超えから110程度まで、約1年で改善しその後半年間一定です。

 

糖尿病発覚直後は

起床時血糖値 > 起床後2時間血糖値

だったものが、起床時血糖値の改善(低下)に伴い

起床時血糖値 < 起床後2時間血糖値

に変化しています。

これはどう解釈すればよいのでしょうか? わかりません。素人には、血糖値の不思議、としか言いようがありません。

また、2型糖尿病でも、暁現象の影響がなく朝の血糖値が高くならない人には、関係のない話です。

ネットで検索してみましたが、関連すると思われる情報は見つかりませんでした。

 

わかったからといってだからなんなの?かもしれませんが、もしかしたら自分の糖尿病対処のヒントがあるのかもしれないので知りたいところです。

 

ところで、空腹時血糖値が130超えから110まで改善するのに概ね1年かかっていますが、これは糖質制限の効果と言えるのでしょうか?
言えそうな気もしますし、そうとも言い切れないような気もします。

全く根拠はないですが、「血糖コントロールが血糖コントロールを改善する」ということではないでしょうか。

糖質制限により食後血糖値はピークが抑えられます。
ですから、糖尿病発覚時300を超えた随時血糖値が、数日で空腹時血糖値は130~150程度に改善しました。
それ以降は空腹時血糖値は徐々に時間をかけて改善しているのではないかと思います。

「血糖コントロールが血糖コントロールを改善する」と書いたのはそういう意味です。どんな方法であれ(食事、運動、薬など)平均血糖値が下がるとそれにつれて空腹時血糖値はさらに徐々に下がる、そんなことが起こっているのではないかと思います。あくまで私の場合は、ですが。

私の場合はその好循環を起こした最大の要因は糖質制限ですから、2型糖尿病患者の糖質制限は、食後血糖値を上げないだけではなく、空腹時血糖値などの血糖コントロール改善にも役立つ場合がある、と言えそうな気がします。

つまり、2型糖尿病患者の糖質制限は
・食後血糖値の上昇の抑制に即効性がある
・食後血糖値の上昇抑制は、空腹時血糖値など中長期的な血糖コントロール改善に役立つ
場合がある、ということです。

ただ、暁現象による血糖値上昇に糖質制限が効果があるとは今のところ思えません。残念なところです。

 

コメント

  1. しらねのぞるば より:

    これはOKです

    • ホリデー より:

      コメントができたということですね。安心しました
      ありがとうございます。

  2. しらねのぞるば より:

    ホリデー様;

    [コメント送信が復活しましたので,こちらに転記しました]

    > さらに、起床後125程度まで上昇します

    起床時血糖値は下がっているので,もはやそれは 暁現象ではなくて,起床後の交感神経亢進ではないでしょうか?
    1日のアドレナリン分泌の75%は,午前中に分泌されると聞いたことがあります.
    睡眠から覚めて,体が『戦闘モード』に入る準備ですね.

    https://www.jhf.or.jp/publish/heartnews/vol15.html

    実際 心臓発作はほとんど午前中に発生するとの報告もあります.

    https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJM198706113162405

    ただ健常人では,この程度の血糖値上昇は 基礎インスリン分泌で補正されるはずなのですが,そこがまだ追いつかないのでしょうね.
    私も 定期健康診断で,『朝の血糖値が高いですね』と医師に言われることがありますが,『いえ,先生 起床時はもっと低かったんですよ』と答えても,医師は患者のたわごとだと思って全く信用しません.

    この現象は,私も以前経験しておりますので,データを引っ張り出して記事にしてみます.

    • ホリデー より:

      しらねのぞるばさん
      朝早くからありがとうございます。
      記事、楽しみにしています。