糖尿病の「受容」と余命

糖尿病を「受容」するとは、の記事で、糖尿病の受容について、と、自分が受容できていないのではないか、と書きました。

糖尿病の「受容」について考え続けています。(ずーっと考えているわけではありませんよ。)

寛解の可能性を否定するわけではないがそれを考慮せずに、糖尿尿が治らない、血糖コントロールできていても加齢とともに徐々に悪くなることを受け入れること、覚悟することが「受容」だとすると、、、、

さらに端的に言えば、今の血糖コントロール生活(食事と運動)が一生続くことを覚悟する・当然のこととして受け入れる ということ。

寛解・完治の方法を探すことより、今血糖コントロールできているならその方法をどうやって継続するか、血糖コントロールしながら食事、仕事、遊びなどの生活をどう充実させるか、が関心事になってきます。

このブログでよく書いているような、「〇〇論文が」というようなテーマへの関心は薄くなり、如何に治療を効果的に無理なく続けるか、が大切、ということになりそうです。

そんなことを考えているうちに、こんな記事を見つけました。

厚労省の「簡易生命表」(2017年)によると、平均寿命は男性が81歳で、女性が87歳。女性は、90歳が目前で、人生100年時代が確実に迫っている。

 糖尿病の人は、どうかというと、こんな調査結果がある。日本糖尿病学会の「糖尿病の死因に関する調査委員会」が2年前に報告したもので、2001~10年の10年間に男性2万9801人、女性1万5907人の糖尿病患者を追跡。その結果、平均死亡時年齢は、男性が71歳で、女性が75歳だった。

調査対象も分析手法も違うが、単純に比較すると、糖尿病の人は、男性が10歳、女性が12歳も寿命が短いことになる。1991~2000年の調査より、男女とも3歳ほど死亡時の年齢が高まっていて、糖尿病の人の寿命も延びていることがうかがえるが、厚労省の平均寿命よりは圧倒的に短く、糖尿病が寿命の足を引っ張っているのは明らかだろう。

(「日刊ゲンダイデジタル」より。記事のタイトルは「糖尿病のクロちゃんに“わずか”宣告…生活習慣病「未治療」の合併症と余命」)

 

糖尿病患者の死亡年齢は、日本人の平均寿命より10年短く男性なら71歳。私の余命はあと11年、、、

これは、あと11年で死ぬことを「受容」する、という話にはなりませんね。

2型糖尿病患者のばあい、発症時期、血糖コントロールの良否、合併症の有無などにより死亡年齢はずいぶん異なるはず。

私の場合は、血糖コントロールが良くても、過去の高血糖の記憶で早くぽっくり逝くかもしれず、また、血糖コントロールがよくて長生きするかもしれない、なんとも言えませんね。

父が70歳ころ認知症が発症し、77歳で亡くなりました。自分もそうなるのかなあ、と70歳までは元気に仕事もしている“ライフプラン”イメージを持っています。

となると、70歳までは元気にいるつもり、それ以降も元気に普通に暮らせる可能性を考えて、これから10年間、元気で楽しく暮らし、かつその時点で健康な状態を保っていること、言い換えると、糖尿病とお付き合いしながら今後10年間を健康に楽しく暮らす、これが私にとっての今現在での糖尿病の「受容」です。

となると、この1年やってきてまあまあうまくいっている糖質制限を土台に

・さらに血糖コントロールが良くなる方法を工夫する
・おいしい食事の選択を増やして楽しむ
・できるだけ簡単に血糖コントロールできるようにする
・健康と血糖コントロールのためにも運動を継続する、楽しむ
・薬の使い方も柔軟に考える

などなど糖尿病との付き合い方もこれからもいろいろ考えること、やることがありそうです。

ただ、仕事や遊びや家族との時間を有意義なものにすることの方がずっと重要で、糖尿病とのお付き合いに振り回されないようにしないといけません。

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