「薬いらず」しばらくやめて薬を使います

今日はクリニックの定期受診でした。

最近の血糖値のデータを渡してみてもらいながら、薬について相談。というよりはこちらから処方をお願いしました。
前回、メトフォルミン250mgを処方してもらい試してみましたが、朝の血糖値上昇にほとんど効果がありませんでした。

私の通常の朝の血糖値の推移(食事をとらない場合)は、

起床時105~120、起床後2時間で125~130に上昇。それ以降は上昇せず

です。

明け方トイレなどで目が覚めたときに2錠(計500mg)飲んでみたところ、

朝4時 105 メトフォルミン2錠 → 7:00 102
朝4時  97 メトフォルミン2錠 → 7:00  98

と血糖値上昇抑制効果があるように思えました。

夜寝る前に錠(計500mg)飲んでみたところ

朝5時 98  7:30 104  9:00 113

でした。

効果があったか微妙です。

しかし、たった3回ですが、効果があったようにも思われます。
(夜だけ250㎎、朝だけ②50mg、朝夜2回250㎎では数字上効果はわかりませんでした)

 

メトフォルミンは、血糖値に対して継続して服用することで効果が出るといわれているようです。そこで、しばらく継続することにしました。

メトフォルミンは、
・糖新生の抑制(肝臓からの糖の放出抑制)
が主に期待する効果です。加えて
・インスリン抵抗性の改善(る筋肉・脂肪組織での糖取り込み促進)
・小腸における糖吸収抑制
などの効果もあるとされています。

私としては、朝の血糖値上昇の抑制(糖新生の抑制)とインスリン抵抗性の改善を期待して服用してみることにしました。

副作用として最も怖いのは、
レアケースですが乳酸アシドーシス(死亡例もあり)
です。

胃腸の不調(吐き気、下痢、嘔吐)などや筋肉痛など軽い副作用はかなりの頻度で起こるようです。

私も、吐き気とまではいきませんが、ゲップ、胃腸のむかつき感を感じたことはあります。

そこで、当面は、500㎎を一日1錠夕食後または就寝前に飲むことにしました。
1日2~3回飲むパターンの方が多いようですが、日中吐き気など気分が悪くなることを避けたいので夜だけにします。
慣れて胃腸の症状などがなければ、朝、夜の2回にするかもしれません。
吐き気などを感じれば、250㎎に減らすつもりです(この薬半分に割ることができます)
数か月単位での実験です。

薬に対する抵抗感は強いことは変わらないですが、自分なりに調べて納得の上、自分の意志で処方をお願いしたので、納得の上の選択です。

(主治医は、血糖コントロールできているのだから飲まなくてもいいのではないか、との意見でした)

毎日の血糖値の変化を見る、というものではないですが、しばらく様子をみてみます。

コメント

  1. しらねのぞるば より:

    私の場合,メトホルミンの暁効果抑制がもっとも顕著だったのは,午前3~4時頃の服用で,のまない場合に比べて 起床時血糖値が平均で約10mg/dl下がりました.ただ,それでもn=10で やっと検出できるくらいでした.これですら血糖値計の誤差に埋もれるかどうかというところですね. もっとも服用時にはとんでもなく高い値がでることはなかったので 短期的効果はあったと思います.

    ただ持続的効果となると,やはり時間がかかるのかもしれません.
    大日本住友製薬のメトグルコ解説記事を見ると;

    空腹時血糖値に明らかな低下効果がみられるのは,服用開始後 2~4週間
    HbA1c は6週間後

    くらいなので,最大6週間ほど経過を見てから判定すればいいのではないでしょうか.

    なお,メトホルミンの効果は,肥満者と非肥満者では差がないとも報告されています.

    非肥満2型糖尿病患者におけるメトホルミンの臨床効果
    糖尿病 Vol.52(1)p.1-6 2009

    https://www.jstage.jst.go.jp/article/tonyobyo/52/1/52_1_1/_article/-char/ja/

    話はそれますが,江部先生のブログに 今年の日本病態栄養学会の様子を報告(1月15日の記事)しましたが,『耐糖能が弱い人が糖質を摂りすぎると血糖値が上がって危険』これですら頑として認めない医師がまだまだ多いのですね.

    • ホリデー より:

      しらねのぞるばさん
      コメントありがとうございます。
      メトホルミンの件、このコメントを使わせてもらって記事にしようと思います。糖質制限している人でも意外と知らないかも?と思うこともあるので。

      『耐糖能が弱い人が糖質を摂りすぎると血糖値が上がって危険』これですら頑として認めない医師がまだまだ多い
      こういう人って何を根拠にされているんでしょうか?医学の学問としての質にも疑問を感じています。博士の数も無駄に多いように思いますし。

      個々の患者を見ずに統計で丸められた数値だけを見て,【個別化医療のやり方を一律に規定しようとする】のは本質的に矛盾している行為です.

      このゾルバさんのご指摘に心底同意します。私も少しは統計を使いますので。医師は統計を知らないのか、知っていて意図的に使っているなら倫理違反だと思うことは多いです。